これはネコちゃんの歯科処置時に撮影した歯科レントゲンの画像です。

歯根の骨吸収像と歯槽骨の後退が確認されます。

ここに見える3本の歯はマイクロエンジンで分割した後に丁寧に抜歯しました。

 

歯科処置前には痛くてご飯が食べられなかったネコちゃんが処置後には痛みが引いてご飯もバリバリ食べるようになったそうです。

これは副腎皮質機能亢進症のワンちゃんの副腎のエコー像です。

通常副腎の短軸は大きくても6mm程度と言われていますが、このワンちゃんの場合10mm程ありました。

臨床症状や血液検査、尿検査などと合わせて副腎皮質機能亢進症と診断しました。

 

当院では必要に応じて腹部超音波検査を実施しています。もちろん健康診断としての腹部超音波検査も随時承っております。

健康診断として心臓の超音波検査を実施したワンちゃんの四腔断面像です。

心臓に心雑音が聴こえる動物には特に心臓超音波検査を勧めています。

 

超音波検査で心臓の断層像を見ることにより、心臓の拡張や心筋の肥大、形の変化、逆流の程度や圧格差など様々なことがわかります。

2019年に改訂されたACVIMの僧帽弁閉鎖不全症の分類についてのガイドラインには、心臓の超音波検査が組み込まれています。当院ではガイドラインに沿って心音の聴診所見、胸部レントゲン検査による心臓の大きさの評価、心臓超音波検査所見を動物のご家族に提示して治療についての相談をさせてもらっています。

肝臓腫瘍のわんちゃんの手術を行った時の画像です。肝臓の方形葉という部分に腫瘍が発生していたので方形葉の肝葉完全切除を行いました。

腫瘍を点線で囲っています。

手術前に針生検やCT検査、超音波検査を行って完璧な術前計画を立てたうえで手術に臨みました。

 方形葉の間葉完全切除術は、軟部外科の中でも最も難しく特殊な知識と技術がないと行えない手術です。

当院では、肝葉切除の様な通常は二次診療施設で行われるような特殊な外科手術も、入念な準備と完璧な術前計画をたてたうえで取り行っています。

 

 

門脈ー体循環シャントの手術中にシャント血管を造影したレントゲン写真です。

赤の矢印のところに見えるのがシャント血管です。

 

門脈ー体循環シャントの手術では観血的血圧計を用いて門脈圧を測定しながらシャント血管の結紮がおこなわれます。

 

当院では、専門的な知識や技術がないと行えないような特殊な治療についても、入念な準備と完璧な術前計画を立てたうえ取り組んでいます。

頸椎の椎間板ヘルニアになってしまったわんちゃんに対して、ベントラルスロット法で椎間板ヘルニアの手術を行っている術中のレントゲン写真です。

MRI撮影で第3頸椎と第4頸椎の間の椎間板ヘルニアの確認をしていましたので、手術中に注射針を第3頸椎と第4頸椎の間に軽く差して位置の確認をしています。

 

術前には痛みと神経麻痺の為ほとんど歩けなかったわんちゃんが術後数日で歩行可能になりました。

橈尺骨の骨折にプレートをあてて固定したワンちゃんのレントゲンです。

 

骨折の治療には様々な方法があり、部位によっては禁忌である治療法もあります。

治療に用いられるプレートやスクリュー、髄内ピンの選択にも専門的な知識が必要です。

 

 当院ではAOのライセンスを取得した獣医師がその動物の年齢や性格、体格などを考慮したうえで手術から術後管理まで最も適切な治療プランを提案しています。