【抗体検査とは】
動物にワクチン接種をする目的とは、動物の体内に抗体を作って病気から体を守ることにあります。
ワクチン接種は抗体を作りますが、低い確率で副作用もでます。
抗体が十分にある動物にワクチンをうつ場合、動物にこれ以上抗体を作る必要はありませんから得られる利益はありません。利益は得られませんが、低い確率で副作用は出ることに変わりはありません。
つまり、利益はないが低い確率でリスクはあるということになります。
WSAVA(World Small Animal Veterynary Association):世界小動物獣医師会は犬と猫のワクチンについて、条件によっては毎年の接種を薦めていません。
当院では犬のジステンパー・パルボ・アデノウィルス、猫のパルボウィルスについて抗体検査を行って、抗体の量によってワクチン接種をすべきかどうかをご家族とよく相談しワクチン計画を立てています。